フェルトの星

寒い、あんまり寒いので買い物に出たついでに
犬たちの新しい服を買った。
多分これぐらいと思って買ってきた服がマルチーズのひなには小さすぎて
大笑いしてしまった。
しかも笑われたことで、ひなはすっかりおヘソを曲げたらしく、
とっととむこうの部屋に行ってしまった。


で何がなんだかわからないままに、しっぽを振っていたヨークシャーテリヤのうぶと目がパチリ。
で何がなんだかわからぬままに逃げようとしたうぶをつかまえて
とりあえず横じまのＴシャツを無理やり着せてみた。



うわぁ～い、かわいいっ！
メチャメチャかわいいっ！
サイズ的にもうぶにぴったりだ。
なんかちょっとへんてこなのか、うぶの動きが活発だ。
それがおかしくてまたまた笑ってしまった。


ついでに他の色合いのＴシャツや、迷彩柄のフード付きのコートも着せてみたが
これもまたなんかおかしくて大笑い。


ほんとに久しぶりだ、こんなに声を上げて笑ったのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ひながちょこっと部屋をのぞく。
「私はイヤだよ、絶対イヤだからね」って顔が言っている。
「大丈夫だよ、うぶが着てくれそうだよ」


「あっそう」てな感じでひなはすかして部屋に入ってきた。
犬たち専用のソファに飛び乗ってうぶを見ている。
「よく着るねぇ～そんなもの」なんて言いたげに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



活発に動き回っていたうぶが疲れたのか静かになった。
あれれれれもうＴシャツの赤い小さな星がとれている。
星・・・・・・・・・・・・・・・星・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あったあった、ちっちゃなフェルトの赤い星がひとつ。
ただ接着剤でつけただけみたいだから縫ってあげなきゃね。



静かになったうぶのＴシャツの背中に５つの小さな赤い星・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


急に静かになった部屋の中でかすかに寝息がきこえる。


今日も一日ほんとによく遊んだねぇ～
一日遊んだおもちゃを並べてうぶは寝ている。


なんてかわいい･･･････・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ここには確かに愛がある。