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わかりきった結末

なんだかんだともめていたKさんが、今度は大もめにもめて、
仕事を辞めたというので、久しぶりに3人が集まってランチとなった。


理由を聞いてみれば、ほとんど辞めざるをえない状況においつめられての退職だ。
こうなるのがわかっていても、
最後の最後まで、その結末を見届けずにはいられない彼女の性格のために、
残っていたわずかなプライドさえ、こなごなになってしまうほどのみじめな決断だった。


「ここまで言われたら、サッパリしちゃったわ」なんて笑っているそばで、
娘さんが憤慨して、彼女の代わりに会社に怒りの電話をしたという。
ちっともサッパリしてないじゃんと思ったけれど、何も言えなかった。


「まだ23日までは、残っていた有休を使わせてもらうことになっているのよ」


それで終わりか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23日まで、彼女の心は揺れ続けるんだろうなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなはずはない、そんなはずはないって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人一倍、自分が会社を背負って立っているなんて根拠のない意識が、ものすごく強い人だったからね。
その意識がかえって、会社には鼻持ちならないものに思えたんだろうけれど、
けれど、彼女はそのままつっ走ってきたのだ。


景気のいい時ならともかく、
こんな不景気になると、会社にとってはちょっと扱いにくい人になっていたに違いないのだ。


当人だけが分らなくて、周りがとっくに分かっていた結末のような気がした。



いいとか悪いとかと言うことではなくて、
人の生き方はほんとにさまざまだと、深く考えさせられた一日になった。





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