心の中

この病院に来るとなんとなく落ち着く。
ちょっとオーバーアクション気味の先生は、
ものすごく大きな声で、
それこそ待合室まで聞こえるような声で診察をするけれど、
不思議なことにそれがなんだか落ち着く。

あぁまた一年たったなぁ～
なんだかんだとあったけれど、無事にすぎたなぁ～と
感無量になる。

診療科目が脳や神経だから、
結構中年以降の患者が多いけれど、
子供の姿がないから静かだ。

受付の人も看護婦さんもみんな穏やかで感じがいい。

例年通り一番最初に行ったけれど、
まだお掃除中なのに中に入れてくれた。

ここはこの町は本当はすごくつらい思い出があるのだけれど、
だから診察が終わるとすぐ帰るのだけれど、
それでもつらい中でも不思議なやすらぎがある。

「また今年も来たよ、ひな」

縁、縁、縁

急に寒くなった。
本格的な春が来るのはこの繰り返しがあって、
気がついたら・・・・・・なんてことだから、
この寒さも例年通りと言うことか・・・・・・・・・・

WBCが終わって、なんだかすっかり寂しくなっていたら、
今度は監督やコーチが各局に出演されて、
しかも興味深い話をされるから、
それはそれで面白い。

つくづく思ったのは、ひとつのチームは選手たちだけでなく、
多くのスタッフに囲まれて、
その人達のチカラに寄るものがすごく大きいのだと言うことだ。

今までそんなことを考えたこともなかったのに、
やっぱりWBCはすごい。
その選手もスタッフもすごい。

栗山監督の会見を見たけれど、
この人は
まぎれもなく「人格者」と言える人だと改めて思った。

栗山監督に始めてプロ野球に入った時に出会えた大谷選手は、
出会うべくして出会えたのだと思う。

強い縁のようなものを感じる。

縁、縁、縁・・・・・・・・・・・・・・・・

みゅうの脱走

元保護猫だったみゅうが脱走した。
キッチンの戸を開けたところに突進して、
庭に出た。

もう我が家で暮らして３年になるのに、
やっぱり外の方がいいのかとがっかりする。

昨日は一日中家の周りにいるのに、
ニャアニャア鳴くだけで追いかけると逃げてしまう。

他の３匹の保護猫たちもなんとなく静かに、
その様子を見ている。

みゅうはやっぱり外がいいのか・・・・・・・・・・・・
３年たっても外がいいのか・・・・・・・・・・・・・・・

今朝、保護猫たちの食事を見ながら、近くで鳴いているみゅうに聞く。

本当に外がいいの?

本当に外でいいの?


もうおうちには入れないよ。
それでもいいの?

みゅうはただニャアニャアと鳴く・・・・・・・・・

さくら、さくら

桜が満開だ。
なんてきれい・・・・・・・・・・・・・
なんてきれいなんだろう・・・・・・・・・・・・・・・・


今年は特にきれい・・・・・・・・・・・・・・・
長い冬を、特別厳しい寒さの中を耐えてきたから、
特別きれい・・・・・・・・・・・・・・


いつも車で走る道に、毎年１本だけ見事な花をつける木がある。

誰も手入れをしていないだろう道のはしっこに、
しかも崖をあがったはしっこに、
毎年、見事な花をつける桜の木がある。

今年もやっぱり道にせりだすように咲いた。
いつか邪魔にされて切られるんじゃないかと心配だ。
人は自分中心にだけ生きているからね。
動物も植物も、そのいのちさえおかまいなし・・・・・・・・・・・・・

「今年もすごくきれいに咲いたね」

見事に一本咲いた木に話しかける。

大切なこと

WBC決勝の再放送があった。

録画をしながら見た。

もう
「勝ち」がわかっているから、
余裕であれこれゆっくりと画面を見ながら見た。

感動して、泣けた。
暖かい感動だ。
心のすみまで洗われるような清々しい感動だ。

忘れていた、ほとんど忘れてしまっていた、
暖かな気持ち・・・・・・・・・・・・・・・


ただただ泣けた・・・・・・・・・・・・・
おかしいぐらい泣けた・・・・・・・・・・・・・・・



いつの間にか忘れてしまっていた何か、
すごく大切な何か・・・・・・・・・・・・・・

思い出したんだ。

全力疾走

すごかったなぁ～
昨日の準決勝!

ドキドキしてとても見ていられなくて、
途中で庭の草取りを始め、
こんな気持ちは羽生君のスケート以来だったと思いながら、
青い空の下、ポツポツと・・・・・・・・・・・・


しばらくして部屋に戻ると、やだ、負けてる
これまた見ていられなくて近くのスーパーに・・・・・・・・・

帰宅してもテレビは見ずに、犬たちと散歩。

やれやれとやっとテレビの前に座ったのはもう午後２時過ぎ

そこでやっと試合に勝ったことを知った。

大谷選手がヒットを打って、ヘルメットを投げ捨てて、
走っている姿と、そのあとの雄たけびに泣きそうになった。
こんなに全力疾走するスーパースターっている?

こんなに一生懸命に
「勝ち」にこだわる選手っている?


ただ泣けた・・・・・・・・・・・・

準決勝の朝

コロナで数年間、色々抑圧されていたものが、
春の訪れと共に、一気にとりのぞかれた、
そんな気がする。

桜だって、例年よりずっと早く咲き乱れ、
この調子で行ったら、各学校の入学式にはお決まりの桜が
どこにも見当たらないなんてことになるんじゃないかとさえ思う。

そこにまたまた日本中をわかせているWBCだ。

誰もかれも野球、野球、野球・・・・・・・・・・

何かにみんな熱中して、
何かにみんな声をあげて、
あぁ生きているんだなぁって・・・・・・・・・・・・・

今日は準決勝だ。
あと数時間で始まる。
先発投手は佐々木選手らしいけれど、
わずか２１歳で日本中の熱い期待を背負って、
戦いに・・・・・・・・・・・・・・

がんばれ、がんばれ、
みんながんばれ

日本がんばれっ!

いらないのに

急に暖かくなったと思ったら、
見事に寒の戻りみたいになって、
寒いな・・・・・・・・・・・・・・

冬からいきなりの春になって、
最近はそうだ・・・・・
コートからシャツへ、
シャツからコートへ、
その中間があまりない。
その中間の季節がいいのに、
それがない。

四季から二季だよ。

極端から極端。

ついていくのも容易じゃない。

ところで、やたら貰ったこのお菓子
どれもうんざりで困った。
貰い手がなくて回って来たのか、このお菓子。

昨日は雨

どこかのテレビ局では必ずWBCの話題だと思っていたら、
高校野球も始まった。

野球はいいね。
なんせ分かりやすい。
他のスポーツはどうにも良くわからない。

そんなもので一日中、ゆっくりとと言うか、
だらだらとこたつに入って・・・・・・・・・・・・

疲れているからいくらでも寝れる。
驚くほど寝れる。

しかも外は雨・・・・・・・・
本降りの雨・・・・・・・・・・・・・・
犬たちの散歩もない。
やれやれ、ついてる。

たまにはのんびり・・・・・・・・・・・・・・

つまらないメールが来た。

進歩しないよなぁ、この人・・・・・・・・・・・・・

お祭りのあと

WBCに参戦する日本選手団が、マイアミの空港に到着したニュースを見て、
あぁ本当に日本での試合は終わってしまったんだなぁと
ものすごい寂しさを感じた。

この数日の間、寝不足も疲れもあったけれど、
楽しみも希望も笑顔まであった。

それももう・・・・・・・・・・・・・

いやいやまだ決勝まで試合はある。
そう思っても、日本にいるのとむこうでは違う。

ほぼほぼ観客が熱く応援した東京ドームとむこうではやっぱり違う。

まだ決勝を迎えていないのに、なんだか寂しい。

野球ってこんなにみんなを熱くさせるスポーツなんだと
今さら知った。

ふぅ・・・・・・・・・・・・・・・・

楽しいお祭りのあとはいつもさみしいものだと決まっている。